堺勤労者美術協会 | |
会期 | 2022年4月29日(金)〜5月4日(水) |
山崎達也/yamazaki tatuya
略歴 / Education
1999年10月3日生まれ
大阪府出身
2022年3月 大阪芸術大学美術学科版画コース卒業
主なグループ展 / Group Exhibitions
2020年7月 「版画11人展」Gallery&Cafe AQUA個展/Exhibitions
2021年3月 「山崎達也作品展 UNIT-一つをみつめる-」 心斎橋PARCO standard book store2021年3月 「山崎達也個展-やさしい佇まい-」 Gallery hana輪
2022年3月 「山崎達也個展-おいしい間隔-」 ギャラリー住吉橋
賞歴・その他 / Others
第7回NBCメッシュテック シルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展 国際展賞第10回泉の森絵画ビエンナーレ2021いずみさの 奨励賞
ナカノカナ個展 nui-nui Kingdom2022
nui-nui Kingdom2022 | |
会期 | 4月8日(金)〜4月13日(水) |
時間 | 11:00〜18:00 ※最終日17:00まで |
ひとつのボタンからうまれた縫々王国も おかげさまで10周年を迎えることができました。 今回の個展では、人形たちに加えて物語世界のスケッチも登場。 想像×創造をかさねて広がっていった人形ファンタジーの世界へ、ようこそ。 | |
ナカノカナ ファンタジーワールドクリエイター 2012年から『ボタンウサギの縫々王国/nui-nui kingdom®︎』を展開。 30代後半で公務員を辞めてアートの道へ。 自身の経験を元に、ワクワクする方へ進む生き方、自分らしく在ることを作品やブログを通して伝えている。 “臆病だけど好奇心旺盛”なボタンウサギの性質は作者そのもの。 ボタンやレトロ・アンティークな気配が漂うものが好き。 ウサギを作ってるけどペットはカメ。 北九州市出身・堺市在住 |
第13回 新土和彦個展
第13回 新土和彦個展 | |
会期 | 2022年4月22日(金)〜4月27日(水) |
時間 | 11:00〜18:00 |
作家 | 新土和彦 |
今回は「堺を描く」ことをテーマに取り組みました。約20点展示しています。
ぜひ、ご観覧賜りますようご案内申し上げます。
茶谷民子展 作品集発行記念〜花は色 人は心〜
茶谷民子展 作品集発行記念〜花は色 人は心〜 | |
会期 | 2022年4月1日(金)〜4月6日(木) |
時間 | 11時〜18時 ※最終日17時まで |
作家 | 茶谷民子 |
花は色 人はこころ 〜茶谷民子作品集〜によせて
あまの しげ(美術家)
茶谷民子さんは、音楽が専門で、音楽で培われた審美観は従前の感性だろうと思います。しかし、絵画制作は、材料(絵具やカンヴァス)とのせめぎ合いで、手は汚れるし、物質と悪戦苦闘しなければならず、ピアノ演奏のようにドレスに着飾ってはできないわけです。そんなわけで、当初は戸惑いもあり、素材にも抵抗があったかもしれません。すべてが新鮮に映ったはずでしたが、焦らずマイペースで励んでおられます。
作品は、その人柄が示すように、穏やかで、欲のないものです。上手く描いてやろうとか、よく見せるにはどうすればいいかなどは考慮の他、そのことが返って見る人の共感を得ます。専門家と称する者もアマチュアだと云って憚らない人でも、欲が全面に出て、見る側の人になにかしら圧力を与えることがあります。その意味でも茶谷民子さんの作品は衒い(てらい)がなく、そのため見る側も肩を張らずに鑑賞することができます。
それらの特質は色彩のハーモニーにも現れています。花や卓上の静物を描いても風景を対象にしても、饒舌や華美に陥らず、それでいて豊な色と色の調和をつくっています。例えば、一連の水彩画でも執拗な模索を繰り返したり、一方で淡白に過ぎる味気ない水彩画にもなっておらず、見る人を惹きつけます。パステル画でもそれらの画面は変わらず、穏やかさのなかに、暖かい空気を満喫しています。
それを感じさせるのは、色の力です。その力を引き出させるのが作者だと思います。
茶谷民子 作品集「花は色人はこころ」より引用
長井信夫展 イガイガ・いがいが・記憶風景の方法的懐疑
会期 | 2022/3/18(金)~3/30(水) |
時間 | AM11:00時~PM18:00 最終日は17:00まで |
数年前にいがいがは不思議な実が有りました。私は初めて見るものでした。私はそれを持って帰り多くの人に「これは何か」と尋ねました。すると「モミジバフウの実」だと教えて頂きましたそれ以来、作品の中にフウの実を擬人化したり、シンボリックな存在として取り入れたりしています。
異種の切片のモチーフを組み合わせると独特の新しいイメージと成ります。作品では、フウの実、木、記録図、記憶風景をモチーフとして使用し、これらはメタファーとして現れます。コラージュのように構成しモチーフの関係を注意深く推測することで、複数の物語を作り、想像力を喚起します。
鍋井克之と堺事件〜旧跡をめぐる〜
微かに残た堺港町の風情。 川沿いにひっそりと立つ石碑が、時間の流れを刻んでいる。 堺事件の当事者として処刑された人達の名である・・・ 世紀の大事件堺事件では29人が連座しその中には洋画家、鍋井克之の父田丸勇六郎も含まれていた。 しかし実際死刑執行されたのは11人。鍋井克之の父、田丸勇六郎 がもし死刑をされていたら・・ 微かに残た堺港町の風情。 川沿いにひっそりと立つ石碑が、時間の流れを刻んでいる。 堺事件の当事者として処刑された人達の名である・・・ 世紀の大事件堺事件では29人が連座しその中には洋画家、鍋井克之の父田丸勇六郎も含まれていた。 しかし実際死刑執行されたのは11人。鍋井克之の父、田丸勇六郎 がもし死刑をされていたら・・
企画概要
堺事件→鍋井克之→大阪芸術大学→松井正→小出楢重→ホルベイン工業(株)と大阪を舞台にした美術の様相を振り返る時、ひとつの歯車が異なれば、まったく違ったものになったかもしれない、まさに運命としか名付けられない連続の出来事を見るのです。そのような経緯を考え、若い人たちにもぜひ知っていただきたく、今回の企画を立案いたしました。
ギャラリートーク | 1.鍋井克之と堺事件の関係 ⇨ 2.鍋井克之の人物像 ⇨ 3.鍋井克之とホルベイン工業株式会社の関係 |
ツアー・妙国寺トーク | 1.堺事件ゆかりの地をツアー形式で歩きます。 ⇨ 2.堺事件についてのトーク&妙国寺内の見学 |
鍋井克之の略歴
画家、鍋井克之(敬称略)は、明治21年(1888年)大阪に生まれ、昭和44年(1969年)に亡くなった。天王寺中学から東京美術学校を出て、二科展を経て二紀会の創立メンバーとなり、また、大阪芸術大学の最初の学部長美術学科教授となった。画風は、重厚な風景画で紀州・串本の海の風景を数多く描いている。大阪・池田市の名誉市民でもあった。その鍋井先生が「わたしは生まれていなかったかもしれないんです」と云った。それは、鍋井先生の父君が土佐藩士の一人で有名な堺事件(明治元年、1868年)に連座、11名までが切腹を執行され、それ以降が急遽中止された。鍋井先生の父君(田丸勇六郎、鍋井は養子)は運よく刑を免れたのである。事の話は森鷗外が【堺事件】に書かれている。また、鍋井克之は、大正13年、大阪で最初の洋画研究所「信濃橋洋画研究所」を東京美術学校の同級だった小出楢重らと創った。小出楢重は、画材のホルベイン工業の前身「吉村商店」と懇意で、新しく油絵具の製造にあたり、先代の吉村さんが相談し、小出が好きだったドイツの画家ホルバイン(ホルベイン)がいいと進言、社名にしたというエピソードがある。また小出楢重の弟子、松井正は、鍋井の後に、大阪芸術大学教授、学科長となった。
後援 | ・堺市・堺市教育員会・大阪芸術大学・塚本学院校友会(大阪芸術大学 大阪芸術大学短期大学部 大阪美術専門学校)毎日文化センター |
協力 | ・ホルベイン工業株式会社・妙国寺・堺事件を語り継ぐ会・アートサイクルティーエーズ・桂木産業株式会社・株式会阪南ビジネスマシン・スクールバストレーディング株式会社・安田総業株式会社 青谷ゴルフガーデン・ |
おいたつ展
会期 | 2022/1/14(金)~1/31(月) |
時間 | 11:00〜18:00 |
持田総章・あまのしげ・市川和正・上野道子・片尾照子・川西玉峰・川俣勲・川俣夏代・清田広恵・小泉里美・近藤美代子・齋藤啓太・齋藤孝・新土和彦・玉置真理子・TERUE・長井信夫・中浦眞一・松原一彦・水谷和子・吉田哲夫 |
タイトル | LOCATION |
氏名 | 持田総章 |
タイトル | 千の甍 |
氏名 | あまのしげ |
タイトル | 箕面の滝/晩秋 |
氏名 | 市川和正 |
タイトル | 想うⅠ |
氏名 | 上野道子 |
タイトル | IMAGINATION |
氏名 | 片尾照子 |
タイトル | 無題 |
氏名 | 川西玉峰 |
タイトル | ふたつの妙高 |
氏名 | 川俣勲 |
タイトル | つばき |
氏名 | 川俣夏代 |
タイトル | おいたつ |
氏名 | 清田広恵 |
タイトル | お天気者2022 |
氏名 | 小泉里美 |
タイトル | そそくさ |
氏名 | 小泉里美 |
タイトル | 休憩中 |
氏名 | 小泉里美 |
タイトル | そよかぜ |
氏名 | 近藤美代子 |
タイトル | においたつ |
氏名 | 近藤美代子 |
タイトル | 夢マンダラ |
氏名 | 齋藤啓太 |
タイトル | 夏の華/回想 |
氏名 | 齋藤孝 |
タイトル | 白い花 |
氏名 | 新土和彦 |
タイトル | おいたつ |
氏名 | 新土和彦 |
タイトル | 無題 |
氏名 | 玉置真理子 |
タイトル | 無題 |
氏名 | 玉置真理子 |
タイトル | 無題 |
氏名 | TERUE |
タイトル | 無題 |
氏名 | 長井信夫 |
タイトル | 無題 |
氏名 | 長井信夫 |
タイトル | 無題 |
氏名 | 中浦眞一 |
タイトル | 閉じ込められた釘 |
氏名 | 松原一彦 |
タイトル | 蜘蛛の巣 |
氏名 | 松原一彦 |
タイトル | 釘女 |
氏名 | 松原一彦 |
タイトル | 釘男 |
氏名 | 松原一彦 |
タイトル | 軍鶏 |
氏名 | 松原一彦 |
タイトル | Kry |
氏名 | 水谷和子 |
タイトル | 地のエネルギー |
氏名 | 吉田哲夫 |
山崎達也個展【おいしい間隔】
会期 | 2022/2/20(日)~2/26(土) |
時間 | AM11:00時~PM18:00 最終日は17:00まで |
在廊日
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
○ | ○ | ○ | ○ |
【おいしい間隔】
最近、言葉に興味があります。
おそらく人間がいなければ、言葉というものは世界に生まれていなかったでしょう。つまり言葉は、人間の知能と自然界の間に生まれたものだと思います。言葉の由来や成り立ちを考えることは、古来より人間がこの世界をどのように見つめてきたのかを考えることでもあると思っています。
では、「人間」という言葉を作った人間達は、自分たちのことをどう捉えていたのでしょうか。ヒトを表すだけなら「人」でよかったはずなのに、「間」が付け加えられている。この点から私は、ヒトは個人でありながら共同体でもあるということを思い出します。
ところで、最近の私にはお気に入りの言葉がいくつかあります。「佇まい」「間」「境界」「コク」「透明」等々…。
なんとも言えないふんわりした印象を抱かせる言葉が気になるのです。気配は感じているのに正体をはっきり説明できないモノとでも言うのでしょうか。正体が知りたくて堪りません。
おいしいものを食べた時、「うーん、コクがあるね。」なんて呟くのですが、”コク”の正体をはっきり説明できたことはありません。”コク”って一体なんなのでしょうか…。
展示名からお分かり頂ける通り、本展示は「間」をテーマとしました。「コク」に負けず劣らずの掴み所がない言葉だと思っています。最近の自分は、「間」の正体を探るべく作品制作に向かっていたような気がします。
20点の作品をご用意いたします。ご高覧頂ければ幸いです。
※DM表側の写真は、石を用いた作品「個体の間隔」の一部を撮影したものですが、展示作品のほとんどが壁掛けの平面作品です。
[作家プロフィール]
山崎 達也
1999年 大阪府出身
2018年 4月 大阪芸術大学美術学科入学
2022年 3月 大阪芸術大学美術学科版画コース卒業見込み
個体の間隔 |
h320×w320 |
綿布/アクリル絵具/石/ニス/木 |
二つの石が落とした一つの影を見ている。二つの物品を、一つの「組み作品」として見ていることに似ていると思う。 |
点は隔け合う |
h233×w447 |
和紙/油性インク/木 |
荒い網点の写真画像をリトグラフで印刷した。 離れてみると、点のまとまりが二つの石の像を見せている。 近くで見ると、二つの石は一つのまとまり。 |
空奇景 |
h200×w200 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵具/木 |
一つだけを見ていると思っても、本当は二つ見ている気がする。 それとそれ以外を判別しないと一つは見えないからだ。 |
空偶景 |
h200×w200 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵具/木 |
「二つ並んでいる」と無意識に感じる時、何か二つを結びつけているのだろう。 物体の方からすれば、全くの無関係かもしれないのに。 |
豊かな白 |
h245×w250 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵具/マットバーニッシュ |
色をたくさん含んだ白を描きたいと思った。 それを白と言えるのかはわからないが。 |
透明箱 |
h416×w416 |
キャンソン紙/油性インク/アクリル板/マットバーニッシュ/木 |
透明がポッカリと浮かんでいる様子を作りたいと思った。 透明は、奥が透けて見えることを言うから、見るものじゃないかもしれない。 もし透明それ自体を見ることが出来たなら、それは何を見ていることになるのだろう。 |
異なる/個となる |
h585×w475 |
和紙/油性インク/木 |
一つを分割することで、二つが生まれる。その一方も、さらに分割できる。それは果てしなく続いているのかもしれない。 |
食み出す |
h567×w340 |
綿布/油性インク/銅板/水性ペンキ/木 |
物事が上手くいかない時、自分のダメさがはみ出ているのだと思い込んでいた。しかし最近は、少々はみ出てしまうことの方がむしろ自然で普通だと思う。 |
緊張と暖和 |
h427×w728 |
綿布/油性インク/水性ペン/木 |
某有名お笑い芸人曰く、「緊張と暖和」はお笑いの基本らしい。確かに人間の快楽は、その繰り返しの中にあるのかもしれない。 本作は、パネルに貼った布のテンションのかかり方を定着させるために作成した。 |
対応関係 |
h315×w217 |
キャンソン紙/油性インク/アクリル絵具/木 |
色の相環を見ていると、色も自然現象の一つだと言うことを思い出す。 多分、丸い地球のイメージと重なるからだ。 もしかして、補色同士がせめぎ合って無色になる部分は、地球でいうところのコアに当たるのかな。 |
健全なグレイ |
h205×w205 |
キャンソン紙/油性インク |
三原色を重ね、無色になるポイントを作りたいと思った。無色になるということは、三色の力がそこで気持ちよく循環しているということじゃないかと、そんな気がする。 |
流動と固定 |
h312×w240 |
アルミ板/アクリル絵具/ニス/木 |
シルバーがグレーに見えるって、なんか不思議だ。金属の移ろい続けるグレーを、絵具の確固たるグレーでなぞってみた。 |
間主観 |
h422×w720 |
写真/木/アクリル板 |
とある参道に並んだ柵の繋ぎ目を撮影した。 まるで人間関係みたいだ。 タイトルは現像学の用語「間主観性」という言葉から拝借した。 |
無関係の佇まい |
h390×w282 |
写真/木/アクリル板 |
こちらは柵の末端部。孤高な人を見ているみたい。 |
儚い像 |
h139×w205 |
和紙/油性インク/木 |
素材の味を生かす料理にハマっている。さっと火を通した野菜を塩や醤油だけで食べたり、和風だしでじっくり煮込んだ大根等々。これだけで十分おいし作るのも楽しい。 本作は趣味の反映だと思う。淡い描写で際立ったインクの艶・紙の質は、絵画における”素材の味”だ。 |
線の成り立ちⅠ・Ⅱ |
h205×w205 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵具 |
一本線を繰り返し描くことで、一本の線を描く。 |
白を見せる青 |
h160×w200 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵画 |
白を見せる青と、白を隠す白。 見えているものは、無いのではなくて隠れているだけという意識がある。 |
縦は横へ、そして四角にも |
h160×w200 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵画 |
僕がやったことは、絵具で縦線をいくつか引いただけ。 少しの工夫で横線も四角も見えてくる。 |
正方形を作る |
h160×w200 |
ワトソン紙/ジェッソ/アクリル絵画 |
クッキリと描いた正方形は疑わしい。真に等しい縦横比で本当に描けているのかが心配になる。そういうものは、ぼんやりと頭の中で作っている方が安心だ。 |
冬季休暇
新年よりギャラリースタッフ一同、昨年同様素晴らしい作品を皆様にお見せしていきたいと、はりきって運営してまいります。
2021/12/28〜2022/1/4 まで休みます。
2022/1/5より営業いたします。